聖ヨセフ

聖ヨセフは、マリアの夫であり、イエスの養父に選ばれるという神の特別な恵みを受けた人です。大工であり、また「正しい人」であったとされ、イエスが12歳になってほどなくか、あるいは公生活に入る前に亡くなったと考えられています。1870年に「カトリック教会の保護者」として宣言され、1955年に5月1日が「労働者聖ヨセフ」の記念日に制定されました。3月19日には「聖ヨセフ」の祭日を祝います。聖ヨセフは、労働者や家庭、未婚女性、病人、特に安らかな臨終を願う人の守護聖人です。

教皇フランシスコは、聖ヨセフが「カトリック教会の保護者」として宣言されてから150年を迎えることを記念して、使徒的書簡「父の心で」を発表しました。教皇は書簡の中で、聖ヨセフの優しさやあふれる愛、神からの召命への従順さ、父親としてあらゆることを受容し、創造性をもって行動した勇気、質素な労働者としての姿、目立つことがなかった生き方に触れ、「執り成しの人、苦難の時に支え、導いてくれる人」だと記しています。

また、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中で、聖ヨセフが示してくれているのは、日々の困難を耐え忍び、希望を示しているが、決して目立つことのない「普通の人々」の大切さだと強調しています。(カトリック中央協議会「教皇フランシスコ、「ヨセフ年」を宣言」参照)
44